ラピッドトリガーの感度を変えたいのに、毎回PCでソフトを開くのが面倒。大会会場や友人宅のPCでは、いつもの設定が使えない。磁気式キーボードを使い込むほど、「設定の手間」が気になってきます。
Logicool Gの「PRO X2 RAPID」は、こうした不満に応えるテンキーレスの磁気式キーボードです。ロジクールGで初めて本体に有機ELディスプレイと調整ローラーを搭載し、アクチュエーションポイントやラピッドトリガー、SOCD(キーの優先順位)を本体だけで切り替えられます。ポーリングレートは最大8,000Hzになり、スイッチはホットスワップに対応しました。
2026年10月15日に発売され、ロジクール公式オンラインストアの価格は税込35,750円です。この記事では、本機の仕様を公式情報から整理し、前モデルのPRO X TKL RAPIDとの違い、SteelSeries Apex Pro TKL Gen 3との比較、購入前の注意点をまとめます。
結論:PRO X2 RAPIDはこんな人向け
- 向く人:ラピッドトリガーやアクチュエーションポイントを、ゲームや場面ごとに本体だけで切り替えたいFPSプレイヤー。日本語配列のテンキーレスで、8,000Hzまで使いたい人
- 向かない人:75%や60%など、もっとコンパクトなキーボードがほしい人。ワイヤレスで使いたい人。価格を抑えたい人
- 最大の強み:有機ELと調整ローラーで、PCのソフトを開かずに主要な設定を変えられる。8,000Hz、ホットスワップ、6層の吸音構造まで1台にまとめた
- 最大の注意点:前モデルのPRO X TKL RAPIDは実売で約1万円安い。8,000Hzや本体設定が不要なら、前モデルでも十分な場合がある
🔥 設定変更は、キーボードの上で完結する
撃ち合いの多いFPSではラピッドトリガーを浅く、チャットやMMOでは誤入力の少ない深めの設定に。PRO X2 RAPIDなら、右上の有機ELを見ながらローラーを回すだけで、その場で設定を切り替えられます。左右の移動キーを同時に押したときの扱いを決めるSOCDも、本体から変更できます。
迷ったら:日本語配列のテンキーレスで、設定を本体で触れる磁気式キーボードがほしいならPRO X2 RAPID。8,000Hzも本体設定もいらないなら、値下がりした前モデルのPRO X TKL RAPID(Amazonで価格を見る)を選びましょう。
ℹ️ 本記事は、ロジクールの公式製品ページ、価格.comの発表記事、GAME Watchのレビューなどをもとにした仕様ベースの解説記事です(価格・在庫は2026年10月18日時点)。
📦 PRO X2 RAPIDの概要と発売情報
本機は、2024年10月に発売されたPRO X TKL RAPIDの後継にあたる、有線のテンキーレスゲーミングキーボードです。2026年9月に、マウスのPRO X3 SUPERSTRIKEやヘッドセットのPRO X3 LIGHTSPEEDとあわせて発表され、10月15日に発売されました。配列は日本語配列で、カラーはブラック、ホワイト、ピンクの3色です。
⚠️ 販売状況(2026年10月18日時点)
- ロジクール公式オンラインストア:35,750円(2年保証モデルのみ取り扱い)
- Amazon.co.jp:3色とも32,500円(販売・出荷:Amazon.co.jp、2年保証モデル)。ホワイトは在庫あり、ブラックは発送まで2〜4週間、ピンクは2〜5週間の表示
- 楽天市場・Yahoo!ショッピング:ロジクール公式ストアが出品
📋 PRO X2 RAPIDの主なスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | G-PKB-TKL-RT2BK(ブラック)/-WH(ホワイト)/-PK(ピンク)※2年保証モデル |
| 配列・サイズ | テンキーレス、日本語配列 |
| スイッチ | 磁気アナログリニア(ホール効果)、KS-20 POMスイッチ(工場潤滑済み) |
| アクチュエーションポイント | 0.1〜4.0mm(0.05mm刻み) |
| 作動力・総移動距離 | 30g±10g・4mm±0.2mm |
| ゲーム向け機能 | ラピッドトリガー、キーの優先順位(SOCD)、ゲームモード |
| ポーリングレート | 最大8,000Hz(スキャンレートも8kHz) |
| ディスプレイ | 有機EL+調整ローラー |
| ホットスワップ | 対応 |
| キーキャップ | ダブルショットPBT |
| 吸音構造 | 6層(PORONフォーム、シリコンなど) |
| 接続 | 有線(USB Type-C) |
| サイズ・重量 | 幅363×奥行き143×高さ38mm・1,075g |
| 対応OS | Windows 10以降、macOS 12以降 |
| 付属品 | シリコン製パームレスト、USB A-Cケーブル、スペアキーキャップ(Esc・Pause/Break・PgUp・PgDn)、スイッチ・キーキャッププラー |
| 価格 | 税込35,750円(ロジクール公式オンラインストア) |
数値はロジクール公式製品ページの記載です。重量とホットスワップ対応は価格.comの発表記事によります。

🖥️ 注目ポイント① 有機ELと調整ローラーで、設定を本体だけで変えられる
ゲームを切り替えるたびにPCでソフトを開き、ラピッドトリガーの感度を探す。この手間があると、せっかくの調整機能もつい放置しがちです。本機は、テンキーレスの右上に有機ELディスプレイと調整ローラーを搭載しました。ロジクールGのキーボードでは初めての装備です。

GAME Watchのレビューによると、本体で変更できるのは、アクチュエーションポイント、ラピッドトリガー、キーの優先順位(SOCD)、ゲームモード、ポーリングレート、ライティングです。ディスプレイには84×64ドットの画像を表示でき、好きな画像を読み込むこともできます。大会会場や別のPCで使うときも、G HUBを入れずに設定を変えられるのが大きな利点です。
ただし、G HUBにある細かい設定の一部は本体のメニューにはありません。また、PCでG HUBが起動しているときは、G HUB側の設定が優先されます。
⚡ 注目ポイント② 0.05mm刻みの作動点、ラピッドトリガー、4種類のSOCD
撃ち合いでは浅く素早く、移動では誤入力を減らしたい。磁気式キーボードの魅力は、キーごとに入力の深さを変えられることです。本機のアクチュエーションポイントは0.1〜4.0mmの範囲で、前モデルの0.1mm刻みより細かい0.05mm刻みで設定できます。
ラピッドトリガーは、キーを少し戻しただけで入力を解除し、次の入力を受け付ける機能です。FPSで左右に切り返すとき、キーが戻りきるのを待たずに止まれます。なお、ラピッドトリガーの解除距離の範囲は、公式の仕様には記載がありません。

SOCD(キーの優先順位)は、左右の移動キーを同時に押したときにどちらを優先するかを決める機能です。公式画像では、「より深く押したキーを優先」「後から押したキーを優先」「常に右(D)を優先」「常に左(A)を優先」の4種類が紹介されていて、左右の移動キー以外の組み合わせにも設定できます。ラピッドトリガーとSOCDは同時に使えます。
🔧 注目ポイント③ 8,000Hz、ホットスワップ、6層の吸音構造
ポーリングレートは、前モデルの最大1,000Hzから最大8,000Hzになりました。キーの状態を読み取るスキャンレートも8kHzです。1,000Hz(1ms)と8,000Hz(0.125ms)の差は、キーボードがPCに入力を報告する間隔の理論上の差で、入力遅延全体の差や体感の差とは別のものです。
スイッチは、工場で潤滑済みのKS-20 POMスイッチで、ホットスワップに対応しました。GAME Watchのレビューでは、他社のKS-20互換スイッチでもラピッドトリガーやSOCDが動作したとしています。ただし、パッケージには他社製スイッチによる故障は保証の対象外と記載されているので、交換は自己責任になります。

内部の吸音構造は、前モデルの4層から6層に増え、PORONフォームとシリコンを組み合わせています。キーキャップは摩耗やテカリに強いダブルショットPBTで、スタビライザーは新しいねじ込み式です。付属のシリコン製パームレストも、前モデルにはなかった装備です。
⚠️ 購入前に確認したい注意点
有線専用で、テンキーレスのサイズ
接続はUSBの有線のみで、ワイヤレスには対応していません。サイズはテンキーレスなので、75%や60%のキーボードに慣れている人には大きく感じる可能性があります。マウスを大きく振るローセンシのFPSプレイヤーは、机の上のスペースを確認しておきましょう。
SOCDはゲームによって制限されている
SOCDのような機能は、ゲームによっては使用が制限されています。たとえばCounter-Strike 2では、2024年8月のアップデートで、こうした入力の自動化を検出した場合に公式サーバーからキックする仕様が導入されました。遊ぶゲームや大会のルールを確認したうえで使いましょう。
メディアボタンがなくなった
GAME Watchのレビューによると、前モデルにあったメディアコントロールボタンは廃止され、有機ELと調整ローラーがPause、PageUp、PageDownキーの位置に置き換わっています。これらのキーはソフトウェアで別のキーに割り当てられます。
型番の末尾で保証期間が違う
ブラックとホワイトには、2年保証のモデルのほかに、末尾に「d」「da」が付く1年保証のモデルがあります。カラーと保証期間以外の機能は同じです。10月18日時点のAmazonでは、どちらも32,500円だったので、2年保証モデルを選ぶのがおすすめです。
🆚 PRO X TKL RAPID・Apex Pro TKL Gen 3と比較
| 項目 | PRO X2 RAPID | PRO X TKL RAPID | Apex Pro TKL Gen 3 |
|---|---|---|---|
| Amazon価格(10/18) | 32,500円 | 22,200円 | 35,000円(日本語配列ブラック) |
| 発売日 | 2026年10月15日 | 2024年10月29日 | ― |
| 配列 | 日本語 | 日本語 | 日本語・英語 |
| アクチュエーションポイント | 0.1〜4.0mm(0.05mm刻み) | 0.1〜4.0mm(0.1mm刻み) | 0.1〜4.0mm |
| ラピッドトリガー | 対応 | 対応 | 対応(ラピッドタップも対応) |
| ポーリングレート | 最大8,000Hz | 最大1,000Hz | 1,000Hz(海外レビューによる) |
| ディスプレイ | 有機EL+ローラー | なし | 有機EL |
| ホットスワップ | 対応 | 非対応 | 公式に記載なし |
| 吸音構造 | 6層 | 4層 | 3層 |
| パームレスト | 付属(シリコン) | なし | 付属 |
PRO X TKL RAPIDの項目はGAME Watchのレビュー、Apex Pro TKL Gen 3の項目はSteelSeriesの公式情報(吸音構造とパームレストは限定版Cyber/Steelの公式仕様。GamingbeyaのApex Pro TKL Gen 3 Cyber/Steelの記事で確認したもの)によります。Amazon価格はPRO X2 RAPIDとPRO X TKL RAPIDが2年保証モデル(販売・出荷:Amazon.co.jp)です。
結局どれを選ぶか
用途別のおすすめ
- 本体で設定を変えたい、8,000Hzも使いたい、スイッチも交換したい:PRO X2 RAPID
- ラピッドトリガーが使えれば十分で、価格を抑えたい:PRO X TKL RAPID(Amazonで価格を見る
)
- ラピッドタップなどSteelSeries独自の機能や、英語配列を選びたい:Apex Pro TKL Gen 3(Amazonで価格を見る
)
迷ったら、日本語配列で長く使う1台を選ぶならPRO X2 RAPIDを選びましょう。有機ELとローラーによる本体設定、8,000Hz、ホットスワップ、6層の吸音構造と、前モデルから変わった点がすべて「使い続けるほど効く」部分です。
価格差に見合うか
10月18日時点のAmazonでは、本機が32,500円、PRO X TKL RAPIDが22,200円で、差は10,300円でした(Gamingbeyaの計算値)。この差で手に入るのは、有機ELと調整ローラー、8,000Hz、ホットスワップ、0.05mm刻みの作動点、6層の吸音構造、パームレストです。
ゲームごとに設定を切り替える人や、スイッチを交換して長く使いたい人には、払う価値のある差です。ラピッドトリガーを1つの設定で使い続けるだけなら、前モデルでも基本的な機能はそろっています。
📝 メリット・デメリットのまとめ
- ✅有機ELと調整ローラーで、主要な設定を本体だけで変えられる
- ✅作動点を0.1〜4.0mm・0.05mm刻みで調整できる
- ✅ラピッドトリガーと4種類のSOCDを同時に使える
- ✅最大8,000Hz、ホットスワップに対応
- ✅6層の吸音構造、PBTキーキャップ、パームレスト付き
- ⚠️有線専用で、ワイヤレスには非対応
- ⚠️テンキーレスなので、75%や60%より大きい
- ⚠️前モデルとの実売差が約1万円
- ⚠️メディアボタンが廃止された
- ⚠️型番によって保証が1年になる
👤 PRO X2 RAPIDをおすすめできる人・見送った方がいい人
- ✅ゲームや場面ごとに、ラピッドトリガーや作動点を切り替えたい
- ✅大会や別のPCでも、ソフトなしで設定を変えたい
- ✅日本語配列のテンキーレスで、8,000Hzまで使いたい
- ✅スイッチを交換して、長く使い続けたい
- ⚠️価格を抑えたい(→ PRO X TKL RAPID:Amazonで価格を見る
)
- ⚠️75%や60%のコンパクトなキーボードがほしい
- ⚠️ワイヤレスで使いたい
❓ よくある質問
Q. 発売日と価格は?
2026年10月15日に発売されました。ロジクール公式オンラインストアの価格は税込35,750円です。10月18日時点のAmazon.co.jpでは、3色とも2年保証モデルが32,500円でした。
Q. PRO X TKL RAPIDとの違いは?
有機ELディスプレイと調整ローラーの搭載、最大8,000Hz(前モデルは1,000Hz)、ホットスワップ対応、作動点の0.05mm刻み(前モデルは0.1mm刻み)、吸音構造の6層化(前モデルは4層)、パームレストの付属が主な違いです。
Q. PCのソフトなしで設定できますか?
アクチュエーションポイント、ラピッドトリガー、SOCD、ゲームモード、ポーリングレート、ライティングは、有機ELと調整ローラーで本体から変更できます。細かい設定の一部はG HUBでのみ変更できます。
Q. Macでも使えますか?
公式の対応環境は、Windows 10以降とmacOS 12以降です。
Q. 1年保証と2年保証のモデルは何が違いますか?
カラーと保証期間以外の機能は同じです。型番の末尾が「BK」「WH」「PK」なら2年保証、「d」「da」が付くモデルは1年保証です。
✅ まとめ:設定の手間まで減らした、PROシリーズの新しいラピッドトリガーキーボード
本機は、0.05mm刻みの作動点、ラピッドトリガー、4種類のSOCDを、有機ELと調整ローラーで本体から切り替えられる磁気式キーボードです。8,000Hz、ホットスワップ、6層の吸音構造、パームレストまでそろい、前モデルから使い勝手と作りの両方が強化されました。
有線専用でテンキーレスのサイズなので、ワイヤレスやもっと小さいキーボードがほしい人は、ほかのモデルも比べてみてください。
日本語配列のテンキーレスで、ラピッドトリガーをゲームごとに使い分けたいFPSプレイヤーなら、PRO X2 RAPIDは買って損のない1台です。
🛒 Logicool G PRO X2 RAPID
有機ELディスプレイと調整ローラーで、作動点・ラピッドトリガー・SOCDを本体から変更できる日本語配列のテンキーレスキーボード。最大8,000Hz、ホットスワップ、6層の吸音構造、シリコン製パームレスト付き。
ほかのカラーを選ぶなら
※2026年10月18日時点で、Amazon.co.jp(販売・出荷:Amazon.co.jp)の価格は3色とも32,500円(2年保証モデル)でした。ホワイトは在庫あり、ブラックとピンクは発送まで数週間の表示です。楽天市場・Yahoo!ショッピングのリンク先はロジクール公式ストアの商品ページで、カラーを選べます。価格は変動するため、購入前に各販売ページでご確認ください。


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