撃ち合いの最後の一発で、クリックがほんの少し遅れた気がする。連射のたびにボタンが戻りきるのを待っている感覚がある。FPSを本気で遊んでいると、そんな「指とクリックのズレ」が気になってきます。
Logicool Gの「PRO X3 SUPERSTRIKE」は、マウスのクリックにラピッドトリガーを持ち込んだPRO X2 SUPERSTRIKEの改良版です。押し込み量を検知する独自のクリック機構「HITS」はそのままに、重量を59gまで軽くし、前寄りだった重心をセンサーの中央へ移しました。バッテリーは最大約135時間に延び、有線接続でも8,000Hzのポーリングレートに対応しています。
2026年10月15日に発売され、ロジクール公式オンラインストアの価格は税込32,450円です。この記事では、本機の仕様を公式情報から整理し、前モデルとの違い、Razer Viper V4 Proとの比較、保証期間で型番が分かれる点まで、購入前に知っておきたいことをまとめます。
結論:PRO X3 SUPERSTRIKEはこんな人向け
- 向く人:クリックの作動点やラピッドトリガーまで自分好みに詰めたいFPSプレイヤー。X2 SUPERSTRIKEの前寄りの重心やバッテリー持ちが気になっていた人
- 向かない人:X2 SUPERSTRIKEに満足している人。とにかく軽さを優先したい人。左手で使いたい人
- 最大の強み:左右クリックの作動点(10段階)・ラピッドトリガー(5段階)・クリックの手応え(6段階)を調整できるHITSを、59gの軽量ボディとセンサー中央の重心で使える
- 最大の注意点:X2 SUPERSTRIKEとの差は「重心・バッテリー・有線8,000Hz・センサー」の改良が中心で、クリックの仕組みは同じ
🔥 「押した瞬間」も「離した瞬間」も、自分で決めるマウス
浅く触れただけで撃てるクリック、指を少し戻しただけで次の一発に備えられるラピッドトリガー、静かに震えてクリックを伝える触覚フィードバック。このマウスは、キーボードで当たり前になった「作動点の調整」を、マウスの左右クリックで使えるようにしたモデルです。今回の改良で、重心がセンサーの真上に近づき、エイムの最中にマウスの先端だけが重く感じる不満にも手が入りました。
迷ったら:これからHITS搭載マウスを買うなら、価格差が数千円ならX3を選びましょう。X2をすでに使っていて重心にもバッテリーにも不満がなければ、買い替えは急がなくて大丈夫です。
ℹ️ 本記事は、ロジクールの公式製品ページ、PC Watchの発表記事などをもとにした仕様ベースの解説記事です(価格・在庫は2026年10月17日時点)。
📦 PRO X3 SUPERSTRIKEの概要と発売情報
本機は、2026年2月に発売されたPRO X2 SUPERSTRIKEの後継にあたるワイヤレスゲーミングマウスです。2026年9月24日に発表され、10月15日に発売されました。カラーはブラックとピンクの2色で、ロジクール公式オンラインストアの価格は税込32,450円です。
外形寸法は前モデルと同じ125×63.5×40mmで、形状はそのままに中身を作り直したモデルです。前モデルのPRO X2 SUPERSTRIKEは販売が続いていて、X3の発売後も選べます。
⚠️ 販売状況(2026年10月17日時点)
- ロジクール公式オンラインストア:32,450円(2年保証モデルのみ取り扱い)
- Amazon.co.jp:ブラック・ピンクとも29,500円(販売・出荷:Amazon.co.jp、2年保証モデル)
- 楽天市場・Yahoo!ショッピング:ロジクール公式ストアが出品
📋 PRO X3 SUPERSTRIKEの主なスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | G-PPD-X3-STRK-MB(ブラック)/G-PPD-X3-STRK-PE(ピンク)※2年保証モデル |
| サイズ | 高さ125×幅63.5×奥行き40mm |
| 重量 | 59g |
| 形状 | 左右対称(右手用)、ボタン数5 |
| メインクリック | HITS(ハプティック誘導トリガーシステム) |
| 調整項目 | アクチュエーションポイント10段階、ラピッドトリガー5段階、触覚フィードバック6段階 |
| センサー | HERO 2(100〜48,000DPI、最大930IPS、最大90G) |
| ポーリングレート | 最大8,000Hz(LIGHTSPEEDワイヤレス・有線とも) |
| チップセット | NxLOGI |
| バッテリー | 最大135時間(使用条件により異なる) |
| 充電 | USB Type-C、POWERPLAY(別売) |
| ソール | 角を丸めた大型PTFEソール |
| 対応OS | Windows、macOS(設定にはLogicool G HUBを使用) |
| 付属品 | LIGHTSPEEDレシーバー、USB A-Cケーブル、レシーバー延長アダプター、POWERPLAY開口部カバー、グリップテープ、クリーニングクロス |
| 価格 | 税込32,450円(ロジクール公式オンラインストア) |
数値はロジクール公式製品ページと、ロジクール公式ストア(楽天市場店)の商品ページの記載です。IPSと加速度はロジクールのG640マウスパッド上での測定値です。
🎯 注目ポイント① 左右クリックを「キーボードのように」調整できるHITS
タップ撃ちのたびにクリックを押し込み、指を戻しきってからまた押す。単発武器やタップ撃ちでは、この往復の距離がそのまま次の一発までの時間になります。HITSは、このクリックの往復そのものを短くするための仕組みです。
HITSは、一般的なマウスのマイクロスイッチの代わりに、ボタンの押し込み量を検知する機構を左右のメインボタンに使っています。どこまで押したらクリックとみなすか(アクチュエーションポイント)を10段階、どれだけ戻したら次のクリックを受け付けるか(ラピッドトリガーのリセットポイント)を5段階で設定できます。ロジクールは、これによってクリックの遅延を最大30ms短縮できるとしています。これは、指が動く距離を短くできることによる値です。

機械的なスイッチがないぶん、クリックの手応えは本体に内蔵した触覚フィードバックでつくります。手応えの強さは6段階で選べるので、軽いタッチで撃ちたい人も、しっかりした押し心地がほしい人も、自分に合わせられます。左右のボタンで別々に設定でき、設定はLogicool G HUBで行います。
HITSの仕組みと調整範囲は前モデルのX2 SUPERSTRIKEと同じです。X3で変わったのは、このクリックを支える本体の側です。
⚖️ 注目ポイント② 59gへの軽量化と、センサー中央に寄せた重心
マウスを素早く振って止めたとき、先端だけが少し流れる。前寄りの重心のマウスでは、こうした止めにくさを感じることがあります。X2 SUPERSTRIKEは、発売後のレビューなどで「重心が前寄り」と指摘されていたモデルでした。
X3では内部構造を見直し、重心をセンサーの中央に配置しました。重量も61gから59gへ2g軽くなっています。センサーの真上に重心があると、マウスを振ったときの動きとカーソルの動きがそろいやすく、フリックの止めやトラッキングで狙いを安定させやすくなります。

外形寸法は前モデルと同じなので、X2の形が手に合っていた人は、同じ握り心地のまま重心の改善だけを受け取れます。発売前後のレビューでも、重心の変化を一番大きな改良点に挙げる声が目立ちます(GAME Watch、ProSettings.netなど)。
🔋 注目ポイント③ バッテリー135時間と、有線でも8,000Hz
8,000Hzで遊びたいけれど、バッテリーの減りが早くて充電の回数が増えるのは面倒。高いポーリングレートのワイヤレスマウスで、よく聞く悩みです。
X3は新しいチップセット「NxLOGI」を採用し、公式ではX2 SUPERSTRIKEと比べて消費電力を50%削減したとしています。連続動作時間は90時間から135時間へ、約45時間延びました。毎日3時間遊ぶ人なら、計算上は40日以上充電せずに使える長さです(Gamingbeyaの計算値。公称値の測定条件は公開されておらず、ポーリングレートや触覚フィードバックの設定で短くなります)。充電はUSB Type-Cのほか、別売のPOWERPLAYにも対応しています。

もう1つの変化が、有線接続でのポーリングレートです。X2は有線だと最大1,000Hzでしたが、X3は有線でもワイヤレスと同じ最大8,000Hzに対応しました。大会や練習でケーブルをつないで使う人も、設定を変えずに同じ報告間隔で遊べます。なお、1,000Hz(1ms)と8,000Hz(0.125ms)の差は、マウスがPCに位置を報告する間隔の理論上の差で、入力遅延全体の差や体感の差とは別のものです。
センサーはHERO 2の改良版で、最大48,000DPI・930IPS・90Gと、前モデル(44,000DPI・888IPS・88G)からわずかに数値が上がっています。どちらも一般的な使い方では上限に届かない水準なので、センサーの数値は買い替えの決め手というより「最新世代に更新された」と捉えるのがよさそうです。
⚠️ 購入前に確認したい注意点
型番の末尾で保証期間が違う
X3には、同じ色で保証期間の違う型番があります。末尾が「MB」「PE」で終わる型番は2年保証、「MBd」「PEd」「MBda」「PEda」は1年保証で、カラーと保証期間以外の機能はすべて同じです(ロジクール公式製品ページの記載)。10月17日時点のAmazonでは、2年保証モデルと1年保証モデルが同じ29,500円で並んでいたので、購入時は商品名の型番を確認し、2年保証モデルを選ぶのがおすすめです。
HITSはメインの左右クリックだけ
HITSを使っているのは左右のメインボタンだけで、サイドボタン2つは従来型のスイッチです(GAME Watchのレビューより)。サイドボタンにも同じ調整機能を期待している人は注意してください。
右手専用で、ホワイトはない
左右対称の形ですが、サイドボタンは左側にだけあり、右手での使用を前提としています。カラーはブラックとピンクの2色で、X2のようなホワイトは用意されていません。白いマウスがほしい人は、X2 SUPERSTRIKEが選択肢になります。
X2からの変化は「中身の改良」
形、ボタン数、HITSの調整範囲はX2と同じです。X2のクリックそのものに不満がなく、重心やバッテリー持ちも気にならないなら、買い替えによる変化は小さく感じる可能性があります。
🆚 PRO X2 SUPERSTRIKE・Razer Viper V4 Proと比較
比較相手は、前モデルのPRO X2 SUPERSTRIKEと、同じ価格帯の競技向けワイヤレスマウスで、Gamingbeyaでも解説しているRazer Viper V4 Proです。
| 項目 | PRO X3 SUPERSTRIKE | PRO X2 SUPERSTRIKE | Razer Viper V4 Pro |
|---|---|---|---|
| 発売日 | 2026年10月15日 | 2026年2月19日 | 2026年3月25日 |
| 価格 | 32,450円(公式ストア) | 29,150円(公式ストア、2年保証) | 26,980円(発売時の価格) |
| 重量 | 59g | 61g | 49g(ブラック)/50g(ホワイト) |
| サイズ | 125×63.5×40mm | 125×63.5×40mm | 127.1×63.9×39.9mm |
| メインクリック | HITS(作動点・ラピッドトリガー調整可) | HITS(作動点・ラピッドトリガー調整可) | 光学式スイッチ(Gen-4) |
| センサー | HERO 2(48,000DPI・930IPS・90G) | HERO 2(44,000DPI・888IPS・88G) | Focus Pro 50K Gen-3(50,000DPI・930IPS・90G) |
| ポーリングレート | 無線・有線とも最大8,000Hz | 無線最大8,000Hz/有線最大1,000Hz | 無線・有線とも最大8,000Hz |
| バッテリー | 最大135時間 | 最大90時間 | 最大180時間(1,000Hz時) |
| カラー | ブラック、ピンク | ホワイト | ブラック、ホワイト |
PRO X2 SUPERSTRIKEの数値はロジクール公式製品ページ、Viper V4 Proの数値はPC Watchの発表記事によるものです。バッテリー時間は各社の公称値で、測定条件がそろっていないため単純には比べられません。
結局どれを選ぶか
用途別のおすすめ
- クリックの作動点とラピッドトリガーを調整したい、重心の良いHITSマウスがほしい:PRO X3 SUPERSTRIKE
- HITSを試したいが予算を抑えたい、白いマウスがほしい:PRO X2 SUPERSTRIKE
- クリックの調整より、とにかく軽さとバッテリー持ちを優先したい:Razer Viper V4 Pro
迷ったら、クリックの調整機能にお金を払う価値を感じるならX3を選びましょう。HITSはこのシリーズだけの機能で、X3はそのHITSを一番良い状態で使えるモデルです。
価格差に見合うか
公式ストアの価格で比べると、X3はX2(2年保証モデル)より3,300円高くなります。10月17日時点のAmazonでは、X3の2年保証モデルが29,500円、X2のAmazon.co.jp限定モデル(1年保証)がセール価格で22,525円で、差は6,975円でした(Gamingbeyaの計算値)。
この差で手に入るのは、センサー中央の重心と2gの軽量化、約45時間長いバッテリー、有線8,000Hz、改良版のセンサーです。これから初めてHITS搭載マウスを買う人で、差が3,000円前後なら、長く使ううえでの快適さを考えてX3を選ぶ価値は十分あります。X2がセールで大きく値下がりしているときは、予算重視でX2を選ぶのも合理的です。
📝 メリット・デメリットのまとめ
- ✅左右クリックの作動点・ラピッドトリガー・手応えを細かく調整できる
- ✅重心をセンサー中央に寄せ、59gに軽量化
- ✅バッテリーは最大135時間で、X2より約45時間長い
- ✅有線接続でも最大8,000Hzに対応
- ✅形とサイズはX2と同じで、持ち替えやすい
- ⚠️公式ストアで32,450円と高価
- ⚠️HITSの仕組みと調整範囲はX2と同じ
- ⚠️サイドボタンは従来型のスイッチ
- ⚠️右手専用で、ホワイトはない
- ⚠️型番によって保証が1年になる
👤 PRO X3 SUPERSTRIKEをおすすめできる人・見送った方がいい人
- ✅VALORANTやCS2などで、タップ撃ちや単発武器を多用する
- ✅キーボードのラピッドトリガーに慣れていて、マウスでも同じ感覚がほしい
- ✅X2 SUPERSTRIKEの前寄りの重心が気になっていた
- ✅8,000Hzで使いながら、充電の回数を減らしたい
- ⚠️X2 SUPERSTRIKEに不満がない(→ そのまま使い続ける)
- ⚠️50g前後の軽さを最優先したい(→ Razer Viper V4 Pro)
- ⚠️白いマウスがほしい、予算を抑えたい(→ PRO X2 SUPERSTRIKE)
- ⚠️左手で使いたい
❓ よくある質問
Q. 発売日と価格は?
2026年10月15日に発売されました。ロジクール公式オンラインストアの価格は税込32,450円です。10月17日時点のAmazon.co.jpでは、ブラック・ピンクの2年保証モデルが29,500円でした。
Q. PRO X2 SUPERSTRIKEとの違いは?
重量が61gから59gになり、重心がセンサーの中央に移りました。バッテリーは最大90時間から135時間へ延び、有線接続のポーリングレートが1,000Hzから8,000Hzになっています。センサーはHERO 2の改良版で、チップセットはNxLOGIに変わりました。形、サイズ、HITSの調整範囲は同じです。
Q. X2から買い替える価値はありますか?
X2の重心やバッテリー持ちに不満がある人、有線で8,000Hzを使いたい人には意味のある改良です。クリックの仕組みは同じなので、X2に満足しているなら急いで買い替える必要はありません。
Q. 1年保証と2年保証のモデルは何が違いますか?
カラーと保証期間以外の機能はすべて同じです。型番の末尾が「MB」「PE」なら2年保証、「d」「da」が付くモデルは1年保証です。価格が同じなら2年保証モデルを選びましょう。
Q. ラピッドトリガーとは何ですか?
ボタンを少し戻しただけで入力を解除し、次の入力を受け付けられるようにする機能です。X3では、左右クリックのリセットポイントを5段階で調整できます。
Q. Macでも使えますか?
USB 2.0以降のポートがあるWindowsまたはmacOSに対応しています。作動点や触覚フィードバックなどの設定には、Logicool G HUBソフトウェアを使います。
✅ まとめ:HITSを一番良い状態で使える、完成度を高めた改良モデル
X3は、左右クリックの作動点・ラピッドトリガー・手応えを調整できるHITSを、59gの軽量ボディとセンサー中央の重心、最大135時間のバッテリー、有線でも8,000Hzという中身で使えるマウスです。X2 SUPERSTRIKEで指摘されていた重心とバッテリーの弱点に、正面から手を入れています。
クリックの仕組みそのものはX2と同じなので、X2に満足している人の買い替えは急ぐ必要はありません。購入するときは、型番の末尾で保証期間が変わる点だけ確認しておきましょう。

これからHITS搭載マウスを選ぶ人、クリックを自分の指に合わせて詰めたいFPSプレイヤーなら、PRO X3 SUPERSTRIKEは買って損のない1台です。
🛒 Logicool G PRO X3 SUPERSTRIKE
左右クリックの作動点(10段階)・ラピッドトリガー(5段階)・触覚フィードバック(6段階)を調整できるHITSを搭載。59g、センサー中央の重心、最大135時間のバッテリー、無線・有線とも最大8,000Hzに対応したワイヤレスゲーミングマウスです。
ピンクを選ぶなら
※2026年10月17日時点で、Amazon.co.jp(販売・出荷:Amazon.co.jp)の価格はブラック・ピンクとも29,500円(2年保証モデル)でした。楽天市場・Yahoo!ショッピングのリンク先はロジクール公式ストアの商品ページで、ピンクも同じページで選べます。価格は変動するため、購入前に各販売ページでご確認ください。


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