ℹ️ この記事の前提
本記事は、HYTEの公式ストア・国内代理店リンクスインターナショナルの製品ページなど公開されている情報をもとにした仕様ベースの解説記事です。価格・在庫は2026年10月7日時点の情報です。
HYTEから、3面パノラマガラスのミドルタワーPCケース「HYTE Y50 RGB」が2026年9月26日に国内で発売されました。市場想定売価は税込19,980円前後です。
HYTEのYシリーズといえば、ガラスの角に柱がない「ピラーレス」デザインのケースです。本機はそのデザインを受け継ぎつつ、ARGBファンを4基あらかじめ搭載し、背面コネクタ設計のマザーボードにも対応しています。HYTEのケースとしては2万円前後と手に取りやすい価格です。
この記事では、本機の特徴を公式仕様から整理し、同じHYTEの「Y40」「X50」との違い、買う前に確認したい点をまとめます。
結論:本機はこんな人向け
- 向く人:2万円前後で、中が見えるピラーレスケースを組みたい人。ファンを買い足さずに光るPCを作りたい人。背面コネクタのマザーボードで配線を隠したい人
- 向かない人:グラフィックボードを縦向きに置きたい人。長さ360mmを超えるグラフィックボードや、全高160mmを超える空冷クーラーを使う人
- 最大の強み:3面ガラスの見た目、ARGBファン4基、背面コネクタ対応を約2万円でそろえられる
- 最大の注意点:グラフィックボードの垂直搭載とライザーケーブルには対応しない。ダストフィルターは底面のみ
📦 HYTE Y50 RGBの概要と販売状況
本機は、HYTEのピラーレスケース「Yシリーズ」の新モデルです。国内では株式会社リンクスインターナショナルが取り扱い、2026年9月26日に発売されました。海外では2026年6月のCOMPUTEX 2026で発表され、HYTEの直販価格は99.99ドルです。
カラーは5色で、本体色に合わせてファンの色も変わります。
| モデル | 本体色 | ファン色 | 市場想定売価 |
|---|---|---|---|
| Y50 RGB Pitch Black | ブラック | 黒 | 19,980円前後 |
| Y50 RGB Snow White | ホワイト | 白 | 19,980円前後 |
| Y50 RGB Black Cherry | ブラック/レッド | 黒 | 19,980円前後 |
| Y50 RGB Strawberry Milk | ピンク | 白 | 19,980円前後 |
| Y50 RGB Taro Milk | パープル | 白 | 19,980円前後 |
⚠️ 販売状況(2026年10月7日時点)
- Amazon.co.jp:5色とも19,980円。販売・出荷はリンクスダイレクト(リンクスインターナショナルの直販)で、Pitch Blackは在庫あり
- 楽天市場:リンクスダイレクトで20,163円、ツクモで21,032円など
- Yahoo!ショッピング:リンクスダイレクトで20,163円、ツクモで21,032円など
Amazonには「HYTE Y50 RGB エッセンシャル」などの名前で3万〜4万円台の出品もあります。国内代理店の製品を選ぶ場合は、販売元がリンクスダイレクトかどうかを確認しましょう。価格や在庫は日々変わります。
📋 HYTE Y50 RGBの主なスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ケースタイプ | ミドルタワー(デュアルチャンバー) |
| 対応マザーボード | E-ATX、ATX、Micro ATX、Mini-ITX |
| 背面コネクタ対応 | ASUS BTF、GIGABYTE STEALTH、MSI Project ZERO(ATX) |
| 拡張スロット | 7(水平) |
| グラフィックボード | 長さ360mm・幅170mmまで |
| CPUクーラー | 全高160mmまで |
| 電源ユニット | ATX、長さ250mmまで(背面コネクタマザーボード使用時は225mm) |
| 付属ファン | サイド:360mmリバースRGBファン(120mm×3連)×1/リア:120mm RGBファン×1 |
| 付属ファンの仕様 | 約200〜1,500rpm、PWM対応、アドレッサブル3ピン、LED 8個 |
| 搭載可能ファン | サイド:120mm×3/トップ:120mm×3または140mm×2/リア:120mm×1/ボトム:120mm×2(厚さ32mmまで) |
| 対応ラジエーター | サイド:長さ410mm・厚さ83mmまで/トップ:長さ410mm・厚さ46mmまで/リア:120mm |
| ストレージ | 2.5インチ×6、または2.5インチ×2+3.5インチ×2 |
| フロントI/O | USB Type-C(10Gbps)×1、USB Type-A(5Gbps)×2、オーディオ×1 |
| ダストフィルター | ボトム |
| サイズ | 幅288×高さ461×奥行き473mm(容量63.8L) |
| 重量 | 約9.55kg |
| 保証 | 3年 |
※数値はリンクスインターナショナルの製品ページの記載です(容量はHYTE公式ストアの記載)。
💎 注目ポイント① スリムベゼルの3面パノラマガラス
本機は、フロントから左サイドにかけてを3枚の強化ガラスで囲んだデザインです。ガラスのつなぎ目に柱を置かない「ピラーレス」構造で、組み込んだパーツやライティングを正面からも横からも見られます。
HYTE公式ストアでは、Yシリーズのフレームを細くし、ガラスもすっきりさせたと説明しています。電源ボタンやUSB端子などのフロントI/Oはケース下の角にまとめられ、ガラス面にかからない配置です。

🌈 注目ポイント② ARGBファン4基を標準搭載
サイドに120mmファン3基を1つにまとめた360mmサイズのファン、リアに120mmファン1基が付属します。どちらもアドレッサブルRGB(ARGB)のライティングに対応しています。ARGBは、LEDの色や光り方を個別に制御できる方式です。
サイドのファンは「リバースブレード」タイプです。羽根の向きを表裏逆にしたファンで、ガラス側からファンの裏面ではなく表側が見えるため、見た目がすっきりします。ファンを買い足さなくても、光るPCを組み始められます。
付属ファンの回転数は約200〜1,500rpmで、PWMによる回転数制御に対応しています。ファンはトップやボトムにも追加でき、最大9基まで搭載できます。
⚠️ サイドファンは分離できない
サイドの360mmファンは3基が一体になった構造で、リンクスの製品ページでは「分離不可」と記載されています。1基だけ外して別の場所に付けることはできません。
🔌 注目ポイント③ 背面コネクタ対応とデュアルチャンバー
内部は、パーツを見せるメイン側と、電源ユニットやストレージ、ケーブルをまとめる裏側に分かれた「デュアルチャンバー」設計です。ガラス越しに見えるメイン側に、ケーブルが出にくい構造です。
さらに、ASUS BTF、GIGABYTE STEALTH、MSI Project ZEROといった、背面コネクタ設計のATXマザーボードに対応しています。背面コネクタ設計は、電源などのケーブルの差し込み口をマザーボードの裏側に配置したもので、表側の配線をほとんど見えなくできます。

通常のE-ATX、ATX、Micro ATX、Mini-ITXマザーボードも使えるため、今のマザーボードで組んで、あとから背面コネクタ設計に乗り換えることもできます。
🖥️ 注目ポイント④ 拡張スロット7段を水平に配置
拡張スロットは7段で、すべてフルサイズの拡張カードを水平に取り付けられます。グラフィックボードに加えて、キャプチャーボードなどを同時に使いたい配信者やクリエイター向けの設計です。
HYTEのY40は、グラフィックボードを縦向きに置く設計で、ライザーケーブルが付属します。本機は水平搭載を前提としているため、ライザーケーブルを使わず、グラフィックボードをマザーボードに直接挿せます。
🔍 購入前に確認したい注意点
グラフィックボードの垂直搭載には非対応
リンクスの製品ページには、グラフィックボードの垂直搭載とライザーケーブルには対応しないと記載されています。ガラス越しにグラフィックボードの正面を見せたい人には向きません。
グラフィックボードは360mm、CPUクーラーは160mmまで
国内代理店の仕様では、グラフィックボードは長さ360mmまで、空冷CPUクーラーは全高160mmまでです。大型のハイエンドグラフィックボードや、背の高い空冷クーラーを使う予定なら、寸法を必ず確認しましょう。
なお、HYTEのグローバル発表を伝えたエルミタージュ秋葉原の記事では、グラフィックボード最大410mm、CPUクーラー最大170mmとされています。数値に差があるため、本記事では国内代理店リンクスの仕様を基準にしています。
ダストフィルターは底面だけ
ダストフィルターが付くのはボトムだけです。トップやサイドにファンを追加して吸気する場合は、ほこり対策を別に考える必要があります。
電源ユニットの長さに注意
電源ユニットは長さ250mmまで対応しますが、背面コネクタ設計のマザーボードを使う場合は225mmまでになります。大容量の電源ユニットは長いモデルもあるため、購入前に確認しましょう。
🆚 Y40・X50と比較
同じHYTEで、価格帯の近いY40と、曲面ガラスのX50と比べます。数値はリンクスインターナショナルの製品ページの記載です。
| 項目 | Y50 RGB | Y40 | X50 |
|---|---|---|---|
| ガラス | 3面パノラマ | 2面パノラマ | 曲面ガラス |
| 対応マザーボード | E-ATXまで | ATXまで | E-ATXまで |
| グラフィックボード | 360mm(水平) | 422mm(垂直、ライザー付属) | 430mm |
| CPUクーラー | 160mm | 183mm | 170mm |
| 付属ファン | 120mm×4(ARGB) | 120mm×2 | なし |
| 最大ラジエーター | サイド・トップ:360mm | サイド:280mm/トップ:360mm | フロント・サイド:360mm |
| サイズ(幅×高さ×奥行き) | 288×461×473mm | 240×472×439mm | 255×485×510mm |
| 重量 | 約9.55kg | 約8.65kg | 約11.7kg |
| 価格 | 19,980円 | 23,930円 | 25,310円 |
※価格は2026年10月7日時点のAmazon.co.jpの価格です。Y50 RGBとX50はPitch Black(販売:リンクスダイレクト)、Y40はブラック(販売:イートレンド)です。
結局どれを選ぶか
用途別のおすすめ
- 2万円前後で、ファン付きのピラーレスケースが欲しい → Y50 RGB
- グラフィックボードを縦向きに見せたい → Y40
- 大型のグラフィックボードを使い、曲面ガラスの外観が好み → X50
価格差に見合うか
本機は、比べた3機種の中でもっとも安く、ARGBファンが4基付属します。X50との差は5,330円(Gamingbeyaの計算値)ですが、X50にはファンが付属しないため、ファンを買い足すと差はさらに広がります。
一方で、グラフィックボードの対応長はY40やX50より60mm以上短く、垂直搭載もできません。長いグラフィックボードを使う人や、縦置きの見た目を重視する人は、価格より対応寸法で選びましょう。
📝 メリット・デメリットのまとめ
- ✅3面ガラスのピラーレスデザイン
- ✅ARGBファン4基を標準搭載
- ✅背面コネクタ設計のマザーボードに対応
- ✅拡張スロット7段を水平に配置
- ✅HYTEのケースとしては2万円前後と手頃
- ⚠️グラフィックボードの垂直搭載に非対応
- ⚠️グラフィックボードは360mm、CPUクーラーは160mmまで
- ⚠️ダストフィルターは底面のみ
- ⚠️サイドの360mmファンは分離できない
👤 HYTE Y50 RGBをおすすめできる人・見送った方がいい人
- ✅初めてピラーレスケースで組む
- ✅ファンを買い足さずに光るPCを作りたい
- ✅背面コネクタ設計のマザーボードを使う
- ✅キャプチャーボードなどの拡張カードも挿したい
- ⚠️グラフィックボードを縦向きに置きたい(→ Y40)
- ⚠️長さ360mmを超えるグラフィックボードを使う(→ X50)
- ⚠️全高160mmを超える空冷クーラーを使う
- ⚠️ほこり対策を重視する
❓ よくある質問
Q. 発売日と価格は?
国内では2026年9月26日に発売され、市場想定売価は税込19,980円前後です。
Q. ファンは何基付いていますか?
サイドに120mmファン3基を一体にした360mmファン、リアに120mmファン1基の合計4基が付いています。どちらもARGBライティングに対応しています。
Q. グラフィックボードを縦向きに置けますか?
できません。リンクスの製品ページでは、グラフィックボードの垂直搭載とライザーケーブルに非対応と記載されています。
Q. 背面コネクタのマザーボードは使えますか?
ASUS BTF、GIGABYTE STEALTH、MSI Project ZEROの背面コネクタ設計のATXマザーボードに対応しています。
✅ まとめ:HYTE Y50 RGBは「2万円前後で見せるPCを組みたい人」向け
本機は、3面ガラスのピラーレスデザインに、ARGBファン4基、背面コネクタ対応、水平7段の拡張スロットを組み合わせたケースです。HYTEのケースとしては手頃な2万円前後で、ファンを追加しなくても組み始められます。
一方で、グラフィックボードの垂直搭載には対応せず、対応長は360mm、CPUクーラーは160mmまでです。大型のパーツを使わない構成で、中が見えるPCを手頃に組みたい人に向いたケースです。
🛒 HYTE Y50 RGB
スリムベゼルの3面パノラマガラスに、ARGBファン4基を標準搭載したミドルタワーPCケース。背面コネクタ設計のマザーボードに対応し、カラーは5色から選べます。
※Amazonのリンク先はY50 RGB Pitch Blackです。2026年10月7日時点で、Amazon.co.jp(販売・出荷:リンクスダイレクト)の価格は19,980円で、在庫ありでした。楽天市場・Yahoo!ショッピングは検索結果へのリンクで、リンクスダイレクトやツクモなどで20,163〜21,032円で販売されています。最新の価格・在庫は販売ページで確認してください。


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