ℹ️ この記事の前提
本記事は、Thermaltakeの公式サイト・国内代理店アスクの製品ページなど公開されている情報をもとにした仕様ベースの解説記事です。価格・在庫は2026年10月8日時点の情報です。
Thermaltakeから、曲面強化ガラスを使ったミドルタワーPCケース「Arcus 380 TG ARGB」が2026年9月18日に国内で発売されました。市場想定売価は、ブラックが税込24,980円、ホワイトのSnowが税込25,980円です。
フロントから左サイドまでを1枚の曲面ガラスでつないだピラーレスデザインに、インフィニティミラーを内蔵した120mm ARGBファンを5基標準で搭載しています。背面コネクタ設計のマザーボードにも対応し、配線を隠した「見せるPC」を組むためのケースです。
この記事では、本機の特徴を公式仕様から整理し、同時発売の「Arcus 290 TG ARGB」や、価格帯の近い「HYTE Y50 RGB」との違い、買う前に確認したい点をまとめます。
結論:本機はこんな人向け
- 向く人:つなぎ目のないガラスで中を見せたい人。ファンを買い足さずに、5基のARGBファンで光るPCを組みたい人。背面コネクタのマザーボードで配線を隠したい人
- 向かない人:全高160mmを超える空冷クーラーを使う人。E-ATXマザーボードを使う人。3.5インチHDDを2台以上積みたい人
- 最大の強み:継ぎ目のない曲面ガラスと、インフィニティミラー内蔵ファン5基を標準でそろえられる
- 最大の注意点:水冷ラジエーターを付けられるのは上面(最大360mm)と背面(120mm)のみ
📦 Arcus 380 TG ARGBの概要と販売状況
本機は、Thermaltakeのピラーレスケース「Arcus」シリーズのATX対応ミドルタワーです。国内では株式会社アスクが取り扱い、2026年9月18日に発売されました。同時に、Micro ATX対応の「Arcus 280 TG ARGB」、より手頃な「Arcus 190/290 TG ARGB」も発売されています。
| モデル | 型番 | カラー | 市場想定売価 |
|---|---|---|---|
| Black | CA-11Z-00M1WN-00 | ブラック | 24,980円 |
| Snow | CA-11Z-00M6WN-00 | ホワイト | 25,980円 |
⚠️ 販売状況(2026年10月8日時点)
- Amazon.co.jp:Blackは販売・出荷Amazon.co.jpで25,232円、Snowは26,242円。どちらも「残り1点(入荷予定あり)」の表示
- 楽天市場:楽天ビック(ビックカメラ×楽天)でBlackが24,980円、ツクモで26,294円など
- Yahoo!ショッピング:ツクモでBlackが26,294円など
楽天市場・Yahoo!ショッピングには、4万円台で取り寄せの出品もあります。価格や在庫は日々変わるため、購入前に確認しましょう。
📋 Arcus 380 TG ARGBの主なスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ケースタイプ | ミドルタワー(デュアルチャンバー) |
| 対応マザーボード | ATX、Micro ATX、Mini-ITX |
| 背面コネクタ対応 | ATX、Micro ATX(ASUS BTF、MSI PROJECT ZERO、GIGABYTE PROJECT STEALTH) |
| 拡張スロット | 7 |
| グラフィックボード | 最大430mm |
| CPUクーラー | 全高160mmまで |
| 電源ユニット | ATX、180〜260mm(ドライブの搭載位置により変動) |
| 付属ファン | 右側面:120mm ARGBリバースファン×3(1,500rpm、24.9dBA)/背面:120mm ARGBファン×2(1,500rpm、21.8dBA) |
| 搭載可能ファン | 上面:120mm×3または140mm×2/右側面:120mm×3/背面:120mm×2/底面:120mm×3 |
| 対応ラジエーター | 上面:360/280/240/140/120mm/背面:120mm |
| ドライブベイ | 3.5/2.5インチ共用×1、2.5インチ×2 |
| フロントI/O | USB 3.1 Gen 2 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×2、ヘッドホン/マイク×1 |
| サイズ | 幅285×高さ469×奥行き477mm |
| 重量 | 約9.57kg |
※数値はアスクの製品ページとThermaltake公式サイトの記載です。
💎 注目ポイント① 継ぎ目のない曲面ガラス
本機のフロントから左サイドにかけては、1枚につながった曲面強化ガラスです。Thermaltake公式サイトでは、厚さ4mmの強化ガラスと記載されています。
ガラスを2枚に分けたピラーレスケースは、フロントとサイドの合わせ目にわずかな線が入ります。本機はその合わせ目がない構造で、正面から斜め、横まで、内部を途切れずに見渡せます。

⚠️ ガラスの扱いに注意
大きな1枚ガラスなので、組み立て中に取り外したパネルを置く場所や、運搬時の扱いに気を付けましょう。
🌈 注目ポイント② インフィニティミラー内蔵ファン5基を標準搭載
右側面に120mmのARGBリバースファン3基、背面に120mm ARGBファン2基が付属します。どれもインフィニティミラーを内蔵したファンです。インフィニティミラーは、鏡を重ねてLEDの光が奥へ続いていくように見せる仕組みです。
右側面のファンは、羽根の向きを表裏逆にした「リバース」タイプで、ガラス越しにファンの表側が見えます。さらに、アスクの製品ページによると、このサイドファンはパーツへ効率よく風を送れるように斜めに配置されています。

付属ファンはPWMによる回転数制御に対応し、回転数は1,500rpmです。上面と底面にもファンを追加でき、120mmファンなら最大11基まで搭載できます。
🔌 注目ポイント③ デュアルチャンバーと背面コネクタ対応
内部は、マザーボードベースの裏側に電源ユニットやドライブ、ケーブルをまとめる「デュアルチャンバー」構造です。ガラス越しに見えるメイン側に、ケーブルや電源ユニットが出にくくなっています。
さらに、ASUS BTF、MSI PROJECT ZERO、GIGABYTE PROJECT STEALTHといった、背面コネクタ設計のATX/Micro ATXマザーボードに対応しています。背面コネクタ設計は、ケーブルの差し込み口をマザーボードの裏側に配置したもので、表側の配線をほとんど見えなくできます。
🖥️ 注目ポイント④ 430mmのグラフィックボードと360mm水冷に対応
グラフィックボードは最大430mmまで搭載でき、ハイエンドクラスの長いモデルも候補に入ります。拡張スロットは7段です。
水冷ラジエーターは、上面に最大360mm、背面に120mmを取り付けられます。CPUを360mmの簡易水冷で冷やし、右側面と底面のファンで吸気する構成が組めます。
🔍 購入前に確認したい注意点
CPUクーラーは全高160mmまで
空冷CPUクーラーは全高160mmまでです。大型のデュアルタワー型など、背の高いクーラーは入らない場合があります。空冷で組む場合は、クーラーの全高を必ず確認しましょう。
ラジエーターは上面と背面のみ
アスクの仕様では、対応ラジエーターは上面と背面のみです。右側面や底面はファンの搭載のみで、ラジエーターの取り付けには対応していません。360mmラジエーターを2本使うような水冷構成には向きません。
E-ATXには非対応
対応マザーボードはATX、Micro ATX、Mini-ITXで、E-ATXは記載されていません。大型のマザーボードを使う予定なら、別のケースを検討しましょう。
3.5インチHDDは1台まで
ドライブベイは3.5/2.5インチ共用が1つ、2.5インチ専用が2つです。3.5インチHDDを複数台使いたい人には向きません。
🆚 Arcus 290 TG ARGB・HYTE Y50 RGBと比較
同時発売で手頃なArcus 290 TG ARGBと、2万円前後のピラーレスケースHYTE Y50 RGBと比べます。数値は各国内代理店の製品ページ・発表の記載です。
| 項目 | 本機 | Arcus 290 TG ARGB | HYTE Y50 RGB |
|---|---|---|---|
| ガラス | 一体型の曲面ガラス | エッジを湾曲させた曲面ガラス | 3面パノラマ |
| 対応マザーボード | ATXまで | ATXまで | E-ATXまで |
| グラフィックボード | 430mm | 450mm | 360mm |
| CPUクーラー | 160mm | 180mm | 160mm |
| 付属ファン | 120mm×5 | 120mm×3 | 120mm×4 |
| 最大ラジエーター | 上面:360mm | 上面:360mm/右側面:240mm | サイド・トップ:360mm |
| サイズ(幅×高さ×奥行き) | 285×469×477mm | 242×497×477mm | 288×461×473mm |
| 重量 | 約9.57kg | 約8.45kg | 約9.55kg |
| 価格 | 25,232円 | 18,162円 | 19,980円 |
※価格は2026年10月8日時点のAmazon.co.jpの価格(いずれもブラック)です。本機とArcus 290は販売:Amazon.co.jp、HYTE Y50 RGBは販売:リンクスダイレクトです。
結局どれを選ぶか
用途別のおすすめ
- 継ぎ目のないガラスと、ファン5基の光り方を重視したい → 本機
- 予算を抑えつつ、長いグラフィックボードや背の高い空冷クーラーを使いたい → Arcus 290 TG ARGB
- E-ATXマザーボードを使う、またはサイドにも360mmラジエーターを付けたい → HYTE Y50 RGB
価格差に見合うか
Arcus 290との差は7,070円、HYTE Y50 RGBとの差は5,252円です(Gamingbeyaの計算値、Amazon.co.jpの価格)。本機はこの中でファンの数がもっとも多く、フロントからサイドまで1枚の曲面ガラスでつながっているのも本機だけです。
一方で、グラフィックボードやCPUクーラーの対応寸法はArcus 290の方が大きく、ラジエーターも右側面に240mmを追加できます。見た目より冷却パーツの自由度を重視するなら、価格の安いArcus 290も十分な候補です。
📝 メリット・デメリットのまとめ
- ✅フロントからサイドまで継ぎ目のない曲面ガラス
- ✅インフィニティミラー内蔵ARGBファン5基を標準搭載
- ✅デュアルチャンバー構造で配線を隠しやすい
- ✅背面コネクタ設計のマザーボードに対応
- ✅430mmのグラフィックボードに対応
- ⚠️CPUクーラーは全高160mmまで
- ⚠️ラジエーターは上面と背面のみ
- ⚠️E-ATXに非対応
- ⚠️3.5インチHDDは1台まで
👤 Arcus 380 TG ARGBをおすすめできる人・見送った方がいい人
- ✅ガラスの継ぎ目が気になる
- ✅ファンを買い足さずに光るPCを作りたい
- ✅背面コネクタ設計のマザーボードを使う
- ✅CPUを360mmの簡易水冷で冷やす
- ⚠️背の高い空冷クーラーを使う(→ Arcus 290 TG ARGB)
- ⚠️予算を2万円以下に抑えたい(→ Arcus 290 TG ARGB)
- ⚠️E-ATXマザーボードを使う(→ HYTE Y50 RGB)
- ⚠️3.5インチHDDを複数台使う
❓ よくある質問
Q. 発売日と価格は?
国内では2026年9月18日に発売されました。市場想定売価は、Blackが税込24,980円、Snowが税込25,980円です。
Q. ファンは何基付いていますか?
右側面に120mm ARGBリバースファン3基、背面に120mm ARGBファン2基の合計5基が付いています。いずれもインフィニティミラーを内蔵しています。
Q. 簡易水冷はどこに付けられますか?
上面に最大360mm、背面に120mmのラジエーターを取り付けられます。右側面と底面はファンのみの対応です。
Q. 背面コネクタのマザーボードは使えますか?
ASUS BTF、MSI PROJECT ZERO、GIGABYTE PROJECT STEALTHの背面コネクタ設計のATX/Micro ATXマザーボードに対応しています。
✅ まとめ:Arcus 380 TG ARGBは「ガラスとファンの見た目にこだわりたい人」向け
本機は、継ぎ目のない曲面ガラスに、インフィニティミラー内蔵のARGBファン5基、デュアルチャンバー構造、背面コネクタ対応を組み合わせたケースです。ファンを買い足さなくても、配線を隠した光るPCを組めます。
一方で、CPUクーラーは全高160mmまで、ラジエーターは上面と背面のみです。360mmの簡易水冷で組む予定で、ガラスとライティングの見た目を重視する人に向いたケースです。
🛒 Thermaltake Arcus 380 TG ARGB
フロントから左サイドまで継ぎ目のない曲面ガラスに、インフィニティミラー内蔵のARGBファン5基を標準搭載したミドルタワーPCケース。デュアルチャンバー構造で、背面コネクタ設計のマザーボードにも対応します。
※Amazonのリンク先はブラック(CA-11Z-00M1WN-00)です。2026年10月8日時点で、Amazon.co.jp(販売・出荷:Amazon.co.jp)の価格は25,232円で、「残り1点(入荷予定あり)」の表示でした。楽天市場・Yahoo!ショッピングは検索結果へのリンクで、楽天ビックやツクモなどで24,980〜26,294円で販売されています。4万円台の取り寄せ出品もあるため、価格を確認してから購入してください。


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