Elgato Stream Deck Module 32(10GBU9901)レビュー|“組み込み前提”の32キーLCDモジュールで操作パネルを自作する
🎛️ まず結論:Stream Deckを「完成品」ではなく“部品”として使いたい人のための32キー
デスク埋め込み・ラック機材・業務用パネル…「自分の筐体にStream Deckの操作面だけ入れたい」を最短で叶える一台です。
配信や制作のショートカット操作は、Stream Deckが最適解になりやすい一方で、置き型の見た目・角度・設置場所がネックになることがあります。
Elgato Stream Deck Module 32は、そうした悩みを“発想ごと”解決する製品です。完成品の周辺機器ではなく、自作筐体や業務機器に組み込む前提のロゴなしモジュールとして提供されます。
📌 製品情報(メーカー・型番・発売日・価格)
まずは購入判断に必要な「確定スペック」をひとまとめにしました。
製品名・メーカー・型番
製品名:Elgato Stream Deck Module 32キー (Membrane Keys USB)
メーカー:CORSAIR(Elgatoブランド)
型番:10GBU9901
✨ Stream Deck Module 32の特徴5点(“買う理由”だけを厳選)
完成品のStream Deckではできない「一体化」を、最短距離で実現します。
- 32キーのLCD操作面を“そのまま組み込み”できる:自作筐体・パネル・機材に、Stream Deckの操作面を最短で追加できます。
- ロゴなしデザインで“製品に溶け込む”:前面にブランド表示がなく、業務機材や自作デバイスでも違和感が出にくい設計です。
- USB-C接続で配線がシンプル:単一ケーブルで接続しやすく、設計段階で配線ルートを作りやすいのが強みです。
- プラグイン/SDK対応で拡張が速い:Stream Deckのエコシステム(プラグインやSDK)を活用し、用途に合わせて機能を伸ばせます。
- HID APIにも対応し“アプリを介さない統合”も可能:開発側はUSB HIDとして扱い、より深い統合(専用UI/機器制御)へ踏み込めます。
開発者向けの要点:Module 32は、キー行列が8×4で、LCDイメージは1024×600px、キー画像は96×96pxとして仕様が公開されています(HIDドキュメント)。
🔥 特に優れている点:操作面を“置く”から“組み込む”へ変える
この製品の価値は、スペックよりも「導入できる場所」が増えることです。
Stream Deckを使い込むほど、ボタン数は増やしたくなります。ですが、デスク上に複数台置くのは見た目も配線も散らかりがちです。
そこでModule 32を使えば、操作面をデスク天板・ラックパネル・卓上コンソールに一体化できます。
“いつも手が届く場所に、必要な操作だけを並べる”——この体験を、完成品よりも綺麗に作れます。
🆚 他製品との違い(左右比較)|Module 32 vs Stream Deck XL
「同じ32キー」でも、用途が真逆。ここで迷いが消えます。
- 🧩立ち位置:組み込み前提のロゴなしモジュール
- 🧷付属品:本体のみ(筐体固定・ケーブルは設計側で用意)
- 🔌接続:USB-C
- 🖥️対応OS:Windows 10(64bit)以降 / macOS 13 以降
- 📏サイズ:幅169 × 奥行25 × 高さ103mm
- ⚖️重量:約345g
- 🖱️立ち位置:置くだけで使える完成品(32キー)
- 🧲付属品:スタンド・ガイド・USB-C to USB-Aケーブルなどが同梱
- 🔌インターフェイス:USB3.0(販売店表記)
- 🖥️対応OS:Windows 10(64bit)以降 / macOS Sierra 10.12 以降
- 📏サイズ:幅182 × 奥行112 × 高さ34mm(スタンド除く)
- ⚖️重量:約410g(スタンド除く)
どっちを選ぶべき?
- ✅機材に埋め込みたい/見た目を統一したい:Module 32が最適です。
- ✅すぐ使いたい/スタンドで角度調整したい:Stream Deck XLが快適です。
⚠️ 注意点(購入前にここだけは押さえる)
“完成品のつもりで買う”とズレます。Moduleは「組み込み前提」です。
購入前チェック
- 🔧付属品は本体のみ:固定方法(パネル設計)やUSB-Cケーブルは、導入側で用意する前提です。
- 🖥️macOSは13以降が要件:Mac環境で使う場合はOSバージョンを必ず確認してください。
🧭 購入の決め手|「32キーが必要」ではなく「操作面を“置きたくない”」なら買い
机上の便利さより、設置の自由度で選ぶべきカテゴリです。
Stream Deckの真価は、ボタン数より“視覚フィードバック付きのショートカット面”を作れること。
Module 32は、その操作面をあなたの環境に合わせて配置できるのが最大の価値です。
デスク埋め込み・配信卓・業務パネルなど「操作面の場所がすべて」という現場なら、費用対効果は高くなります。
こんな人におすすめ
- 🎥配信卓を自作して、操作面を一体化したい人:シーン切替・録画開始・BGM制御などを“卓面”に固定できます。
- 🧰自作デスク/ラックに埋め込んで見た目を整えたい人:置き型周辺機器を減らし、配線も短くできます。
- 🏭業務用途で操作パネルを作る開発者・SIer:HID/SDKを使った統合で、専用UIとして組み込めます。
❓ FAQ(よくある質問)
購入前に迷いがちなポイントだけ、短く結論でまとめます。
Stream Deck Module 32は、Stream Deck XLと何が違いますか?
Module 32は「組み込み前提のロゴなしモジュール」で、筐体設計や固定方法を導入側で作るタイプです。Stream Deck XLはスタンド付きの完成品で、置くだけで使えます。
USB-Cケーブルは付属しますか?
製品構成は「本体×1」とされており、ケーブル同梱の記載はありません。導入側でUSB-Cケーブルを用意する前提です。
対応OSと保証期間は?
対応OSはWindows 10(64ビット)以降、macOS 13以降です。保証期間は2年です。
🛠️ HowTo:Stream Deck Module 32の導入・接続・使い方(最短ルート)
まずは“普通のStream Deck”として動かし、必要になったら統合度を上げるのが正解です。
-
USB-CでPCに接続する
まずはPCにUSB-C接続し、認識できる状態にします(組み込み前でも動作確認ができます)。 -
Stream Deckアプリを導入して初期設定
公式アプリでデバイスを認識させ、必要に応じて更新を実施します。 -
ドラッグ&ドロップでキー割り当て → プロファイルで運用
OBS操作・音量調整・アプリ起動などを割り当て、用途ごとにプロファイルを作ると迷いが消えます。 -
“組み込み”に移行する(固定・配線・見た目)
動作が固まったら、筐体側の固定方法・配線取り回しを決めて一体化させます。
🛒 購入リンク
在庫や価格は変動しやすいので、複数ショップを見比べるのが鉄則です。
✅ まとめ|「置くStream Deck」を卒業して、あなたの環境に“面”を作る
Module 32は、完成品より“導入先”で価値が決まるプロ向けアイテムです。
要点
- 🧩組み込み前提の32キーLCDモジュール:デスクや機材へ一体化して操作面を作れます。
- 📅発売日と価格が明確:2025年10月17日発売、参考価格33,480円(税込)。
- ⚠️本体のみ構成:固定方法とUSB-Cケーブルは導入側で用意する前提です。
“自分の制作環境に、ショートカットの操作面を溶け込ませたい”なら、Stream Deck Module 32は買う価値がはっきりしています。
置き型周辺機器が増えてきた人ほど、導入後の満足度は上がります。


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